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1. 夕張財政破綻、旧産炭地問題
ヤミ基金と報道されたことに発した夕張、三笠、芦別、歌志内、上砂川などの旧産炭地の根本的な問題は大変大きな出来事でした。この問題解決のために当該市町の首長さんはもとより高橋はるみ知事や地元選出道議会の皆様と一致団結し、長年の課題であった基金の取り崩しによる借金返済が可能になったことは大きな転換であったと思います。私自身この選挙区から国政へ送り出して頂いて以降、ことの重大さを実感すると共に、なぜこれまで何の手立ても打たれなかったのかという素朴な疑問を持たざるを得ませんでした。しかし結果としては当時の自民党武部幹事長、公明党冬柴幹事長、二階経済産業大臣が連名で署名してくださるに至り、一つの区切りが付いたことにほっとしています。しかし街の再建に本当に大切なのはこれからであろうと肝に命じています。今回直接的に名前が挙がらなかった岩見沢や美唄、留萌なども産炭地からの転換とその後遺症で苦労している点は同じです。地元住民が立ち上がり自らの力で地域再生に取り組めるような国策を講じることが私の大切な使命と受け止め、ひとつでも多くの現実的・具体的な提案ができるように取り組んでまいりたいと思います。それにしても夕張市の財政破綻は想像を超える勢いで全国ニュースに取り上げられています。私も多くのマスコミ取材を受けていますが、先日気になることがありました。某テレビ局のディレクターが「今、夕張に密着しているのですが、色々ありますが地元のもっぱらの心配事は、成人式ができるのかということでした」と話をされたのです。しかし私は夕張はその気になれば日本一の成人式ができるであろうと思うのです。例えばいわゆる自治体に祝ってもらうという受身だけのありきたりの成人式でなく、財政再建になったこの時期だからこそ「成人となった私たちが、今度は育ててくれた夕張の新しい再建に向けてその一員となって故郷のために頑張ります」と立ち上がる。これだけ中身の濃い成人式ができるところが夕張のほかにどこにあるでしょう。一方で成人の日には毎年のようにお酒を飲んでタバコを喫って式典会場や道路で暴れる成人の姿が報道されます。あの場面を見て心を痛めている人はどれだけ多いことでしょうか。成人になることの本質を一番理解し、実行できる街、一生に一度の晴れの日に良くも悪くも日本中のメディアが注目している中で夕張のど根性を新成人が発信すれば、日本中の多くの方が夕張に多くのエールを送ることでしょう。夕張の再建には地元住民の皆様の「自分の街は自分で守る」意識が不可欠なのです。地域の皆様の思いがあってこそ国も民間もそのお手伝いができるのです。夕張の再建は同じように地域格差に悩む全国の地方に大きな希望を与えてくれることでしょう。皆様と共に来年度の最重要課題として私も力の限り頑張ります。
2. いじめ・自殺問題・教育
今年ほど多くのいじめや自殺のニュースが飛び交った年はなかったのではないでしょうか。地元滝川市も女児の自殺を教育委員会が1年以上にわたって隠蔽したと大きく報道されました。この問題に関しては私自身、問題に取り組む姿勢が遅かったと率直な感想を述べさせていただきます。夢溢れるはずの歳で自ら命を絶った子の事を思うとき胸が詰まる気持ちでいっぱいになります。遺族の方々の悲しみも決して消えることはないはずです。取り返しのつかない事態になった今できることは、やはり当事者だけでなく子供たちを取り巻く多くの人がやはりこの問題を決して避けることなく心に刻んでゆくことでしょう。既に当時の子供たちは中学校に進学していますが、そのクラスにあったときに命の本当の大切さ、人をいたわる気持ち、取り返しのつかない現実に直面したときの心の奥から滲み出る感情、これらを学ぶことができなかったというのは大きな課題だと思います。市民の皆様の中にはもうこれ以上関わりたくないという気持ちをお持ちの方もいるかもしれません。しかしいじめは、いつどの子供がその対象になるかわからないのです。不幸にして命を絶たざるを得なかった子供の心になって、我がこととしてこれからに活かすことが何よりの供養になるのではないかと思います。最近、滝川ではこの不幸な事件をきっかけに真剣に取り組む動きも出ていると聞いています。地道で長い道のりかもしれませんが、そうした取り組みこそが本当に根のはった地域教育や子育ての実現に繋がることと思います。皆様の努力に心から期待しています。
いじめ自殺に限らず、親が子供を殺したりまたその逆であったり、安易な理由の殺人が起きたり、最近の日本はどこか変わってしまいました。いじめや自殺の問題は学校や家庭だけで解決することは不可欠です。こうした社会全体の背景が学校でのいじめを引き起こす一つの要因になっているような気がしてなりません。先日、久しぶりに自宅で夫とテレビを見る時間がありました。漫才コンテストだったのですが、高得点を得た漫才師が「こら、ぼけ、死ね!」と言って笑いを買っている場面に遭遇し、思わずチャンネルを変えました。「死ね」という言葉があまりにも安直に使われすぎている。こうした番組の子供への影響は計り知れない、私はそう思っています。テレビを見た子供は悪気なく「死ね」と言える子供になってしまいます。平気で「死ね」ということが言える子供にぎょっとする大人は減ってしまったのでしょうか。あってはならない言葉を使ってまでうけをとる漫才も番組も失格です。マスコミの影響が大きい現在、テレビ局や番組制作者も慎重を期していただきたいものだとしみじみ思います。
3. 基幹産業(一次産業)と中小企業
地元はどこをまわっても閉塞感に満ちている、これがバッジを付けて以来、今年一年通して痛感した実態です。都会と地方の格差が言われて久しいのですが、北海道だけ見ても札幌の一極集中は激しく、一次産業を基幹産業とする地元はまだまだ光が当たりません。予算づけも頑張りますが、来年度からの新しい農政施策の中で担い手の皆様が本当に収穫を喜べるものとなっているか、これからもしっかり状況把握をしてゆきたいと思います。一戸当たり面積の広い北海道農業にとっては譲ることのできなかった農地・水・環境保全向上対策への施策も必死に訴え続け、なんとか道や自治体負担なくスタートがきれそうなことに安堵しています。残るは日豪EPA・FTA交渉が当面の大きな課題です。北海道農業はもちろん、日本農業全体の生死に関わるこの問題について、重要品目を守るために引き続き取り組んでまいります。
また、この一年は地元を回りながら基幹産業と同様に地元中小企業が元気になることの大切さを痛感いたしました。地元中小企業はその企業の役割のみでなく、地域に根ざした雇用も生み出してくれています。来年度予算は「企業に優しく個人に厳しい」とマスコミ報道がされていますが、私の見解はだいぶ違います。あまり議論されていない問題ですが、例えば正規雇用の社員を抱える民間企業は厚生保険の倍額を負担してくれています。非正規雇用の問題は別途議論してゆく必要があるのですが、建設業界など特に厳しい現状の中にあっても中小企業が正規の雇用で個人の年金をしっかり守り、ひいては国の年金制度の根幹を支えてくれているという実態を考えれば、やはり国民の大部分が働く中小企業が元気になってくれなければ、結果雇用されている人にも還元されないという図式が確実にあるわけです。社長自らが給料を減らしてでもなんとか企業を維持させるために苦労や工夫をしておられる現場を今年も沢山見させていただきました。国は地方に根ざし地方を支えてくれている中小企業、零細企業をいかに支援できる制度を作ってゆくか、またそういった環境を作ってゆくかという課題を解決してゆかねばならないと感じています。多くの地元で働く皆様にとって来年は少しでも先の見える時代にしてゆきたいと考えております。
そのほか地方の高齢化、また病院・医師不足など切実な課題はひきつづき自身のライフワークとしてしっかり取り組みます。マスコミ報道ではとかく医師不足、看護士不足などばかりが取り上げられますが、医療・福祉機関がきちんと運営できるシステムが出来上がっていないことが問題の背景にあると感じています。夕雁日記の中でもしばしば提言書でご報告しておりますが、医療福祉の現場を知る者の一人として、本当に使い勝手のよい制度に手直しすることが急がれます。引き続き問題意識をもって取り組んでまいりますので、現場の声を是非お寄せください。医療福祉サービスを受ける側の視点、医療福祉サービスを提供する側の視点、それぞれの緊急の課題にしっかり食い込んでゆくつもりです。
思いは書ききれませんが、空知・留萌を選挙区に国政に送り出していただいて、この地域は地方の抱える課題の全てが網羅されていると感じています。この地域の様々な問題解決が日本の全ての地方へのエールになれるよう、精一杯働かせていただく覚悟です。来年もどうぞ宜しくお願いします。皆様よい年をお迎えください。
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